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M&Aにおける2種類の買い手(ストラテジックバイヤーとフィナンシャルバイヤー)


M&Aにおける2種類の買い手

M&Aが一般化してきた昨今、新聞やインターネットで多くのM&A事例を目にすると思います。

そんな中、事業会社が買収を行うケースに加え、〇〇キャピタルといったプライベートエクイティファンド(以下PEファンド)による買収の話を聞いたことがありますでしょうか。

今回はそのような買収企業による違いについて説明をしていきます。

 

ストラテジックバイヤーとフィナンシャルバイヤー


ストラテジックバイヤーとフィナンシャルバイヤー

事業会社は企業買収を行う際、多くのケースでは既存の事業へのプラスの効果を期待します。

すなわち、自社の戦略にプラスになるアセットの買収を行うため、ストラテジックバイヤー(戦略的買収者)と呼ばれます。

一方PEファンドが企業買収を行う場合、買収した企業を自らの手でバリューアップし、買収時より高い価格で再度売却することを期待します。

すなわち、アセット自体の割安さに着目して買収を行うため、フィナンシャルバイヤー(金融的買収者)と呼ばれます。

それでは、ストラテジックバイヤーとフィナンシャルバイヤーにはどういった違いがあるのでしょうか。


 

ストラテジックバイヤーとは

ストラテジックバイヤーとは

ストラテジックバイヤーは買収先の既存ビジネスの価値だけでなく、一緒になることで生み出される価値まで含めて、買収先の価値を評価します。また、買収先が同業他社の手に渡った場合のリスクも勘案して値付けを行います。売り手の目線で見れば、より高い値段をつけてくれやすいということになります。

事業運営の観点でいえば、徹底してバリューアップを行うフィナンシャルバイヤーほどシビアでなく、既存の体制が維持されることも多い一方、V字回復をして事業拡大、といったことも起こりづらいです。

もちろんこれは一般論であり、日本電産のように、徹底した経営改善を行っていく企業もあります。


 

フィナンシャルバイヤーとは

フィナンシャルバイヤーとは
フィナンシャルバイヤーにとっての事業買収は、商品の仕入れに近いです。そのため、事業買収を行う時点での目線は非常にシビアであり、十分なリターンが見込めるギリギリのラインで値付けをします。
 

事業運営の観点でいえば、必要に応じ人的リソースの派遣を行い、徹底的に経営改善をやっていきます。

その方法はPEファンドによって様々ですが、無駄を削り、成長ストーリーを描くために必要なことはすべてやっていきます。

結果として、V字回復等を果たすことも多いですし、PEファンドが再度売却をする際には、大手の事業会社に買収されたり、上場を果たしたりすることになります。


 

おわりに

今回はストラテジックバイヤーとフィナンシャルバイヤーの違いに触れましたが、事業売却において大切なことは、様々な買い手に声をかけ、提案を聞くことです。その中で最もしっくりくる提案をしてくれた企業を選ぶことが、満足のいく事業売却につながるのではないでしょうか。
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鷹野 将和(株式会社八事財産コンサルティング 執行役員)

「グレートM&Aを増やす!」をミッションに、事業承継M&Aのアドバイザリー業務に従事。 「M&Aユーチューバー/タカノ」として、YouTubeを活用してM&A情報を提供している。