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Batonz(バトンズ)2万3千人突破!キッカケは「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」?【前編】」(2019/02/18 に公開)
Batonz(バトンズ)2万3千人突破!キッカケは「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」?【前編】
鷹野
皆さん、M&Aアドバイザーの鷹野でございます。
今日もM&Aネクストをご試聴頂いて有難う御座います。
今日はですね、実はいつものうちの会社からお送りしているわけではなくって、凄く見晴らしのいい場所、ちょっと皆さんにもご案内しないといけない、また後で動画撮れると思うんですけれども、凄く見晴らしのいい場所で、どこに来ているかと言うと、東京のですね、「日本M&Aセンター本社」という形の呼び方でよろしいですね。
大山
そうですね、はい。
鷹野
はい。ゲストの方にお越し頂いてます。まず、自己紹介をお願いします。
大山
はい、「アンドビズ」のですね、代表の「大山」って言います。
今、「Batonz」っていうですね、ネットマッチングの会社をやっています。
どうぞよろしくお願いします。
鷹野
はい、そうです。M&Aのマッチングサイトの「Batonz」の大山社長にお越し頂いてるんです。
それで、「Batonz」の事とか、大山さんのアドバイザーの経験だとか、色んな話を聞いていきたいと思います。
今日は、実は「日本M&Aセンター本社」の成約ルームから、撮影をさせて頂いております。
日銀、あそこが日銀ですね。日銀も見えて、あそにスカイツリーもあって凄く良い場所ですね。本当、もう東京駅の目の前です。
鷹野
ではまずですね、大山さんの自己紹介と御社のサービスの内容のご紹介を簡単にお願い出来ますでしょうか?
大山
はい。実は私はこの業界では凄い長いんですよ。今から28年くらい前に「日本M&Aセンター」ですね、今では上場していますけど。そちらの会社を創業した三人の内の一人なんですが、それ以来ずうっとM&Aに携わっています。特に、中堅企業、中小企業の仕事をずうっと長くやってきたんですね。
今でも日本M&Aセンターの役員もやってますけども、今こちらの「Batonz」ですね。こちらで仕事を始めたのが、大体4年くらいなるんです。
鷹野
もうそれくらいになるんですね。
大山
分社して、こう「これだけ」という形で始めたのが、丁度まだ1年経ってないか。去年の四月か。で、「アンドビズ」という会社を新しくスピンアウトして、今そちらで代表をさせて頂いてます。
鷹野
はい、ありがとうございます。
では、その「Batonz」のサービス内容であったりだとか、その「Batonz」の特徴というところを聞かせて頂いてよろしいですか?
大山
「M&A」とかいうと、皆さんどういう印象あるか分からないですが、あんまり小さい話になるとね、「なかなか自分のところじゃ関係ないな」っていう方もいらっしゃると思いますし、或いはこう凄い、「でもなんか高いのかな」とか、実際そうなんですけどもね。
或いは、こう例えば、本当に「大きな会社に頼まなければいけないのかな」とかって、やっぱ非常に不安だと思うんですね。
やはり、私も長くやってきて、小さな会社には小さな会社なりのやり方がある、と思うようになったんですね。
やっぱり、中小企業で中堅企業、ある程度の会社、ってのは、本当に専門家が一個一個ちゃんと手間隙かけてやってあげる。
ただやっぱり本当にね、町の商店だったり、或いはこうパパママストアじゃないですけどもね、そういうところになると、もっと気軽にもっと簡単にもっと安く、やってあげなきゃいけない。
そういう手段て、日本は無かったんですよ、ずっと。
鷹野
そうですよね、はい。
大山
本当に28年やって、そういうものがずうっと無くてですね、「なんか良い方法ないかな」って思う中で、どのくらいになりますかね、6年くらい前だったのかな、アメリカに視察に行ったんですねですね。
向こうじゃどうやってやってるのかな、色々聞いて回ったんですね。
そうしたら、そういうのは、M&Aじゃないんだよ。って言うんですね。
「何ていうんだよ」って言ったら、「そりゃ、『ビジネスセル』とか『ビジネスバイ』って言うんだよ」
なんか似たような英語なんですけどね。
その『ビジネスバイ』とか『ビジネスセル』ってのは、誰がやってて何をやってるのか、その辺は、『ビジネスブローカー』という人がやるの。
鷹野
ほーう、そういう人が居るんですね。
大山
居るのですね。
アメリカじゃこうM&Aってのは、投資銀行、所謂インベストメントバンカー、ていう人がやってるんですが、そうじゃなくて、そういう人がやってる。
鷹野
それ、今のインベストメントバンクってのは、凄い規模の大きいところですよね?
大山
そうですよね。
ゴールドマン・サックスとか、JPモルガンとかね、お名前も知ってるかと思うんですが。
そうじゃなくて、町のそういう『ビジネスブローカー』がやってる。
「どうやってやってんだ」と聞いたら、「そりゃ、ネットで相手を探すんだよ」と。
「このサイト見てみなよ」って見せてもらったサイト、「BizBuySell」っていうサイトなんですが、当時で三万社以上、会社を譲りたいという方がいらっしゃったんです。
鷹野
三万社、凄いですね。
大山
三万社、日本では桁が違う世界。
大きい国で相手を探すのは、人間が探しちゃなかなか難しいので、って事情もありますが、そうゆう同じ仕組みが日本で作らないとな、という事でですね、かれこれ4年くらい前から色んな実験をしてきて、本当にこの1年くらいで「バーン!」と盛り上がりましたね。
鷹野
そうですよね。
大山
これでようやく日本でも同じ事が実現できるのかなあ、という事で、昨年の四月にですね、色々実験をしてた部門を分社して切り分けましてね、「Batonz」というサービスを始めたんですね。
鷹野
ほう、そうですね。
ちなみに、さっきアメリカで三万社って言ってましたけど、今「Batonz」が何件くらいになってるんですか?
大山
「Batonz」でまだ千件くらいですね。
鷹野
それでも、千件ですか。
大山
全然やっぱりこう、規模も桁も違うんです。
そういう意味では、こういうマーケットは1万とか2万とかの規模になってくるんじゃないかなと思いますよね。
鷹野
この先、ですね。残り10年くらいでしょうか?
大山
多分、5年10年じゃなくて、3年ぐらい、でそれぐらいになる、私は思うわけですね。
ゆって、その気になると速いですからね。
鷹野
でも、本当この一年間での動きって大分違いますね。
大山
そうですね。特にこのやっぱり半年くらいで、今「Batonz」をお使いの方で、どのくらいなっているかって言うと、最初大体一年くらいからですね。まだ実験中の期間で二千人ちょっとくらいですね。ユーザー数ですね。ちゃんと身分を明かして登録してくださった方ですね。二千人くらいですね。
これが今現在、どれくらい居るかって言うと、二万三千人。
鷹野
おお!そんなに居るんですか!
大山
一年で、だからこの10倍くらい。本当に一年なんです。
鷹野
それって、何の影響ですか?
大山
色々あるんだと思うんですけどね。ひとつの切っ掛けになったのは、皆さんご存知かどうか分からないんですが、「サラリーマンは300万で小さな会社を買いなさい」ってね。
鷹野
ああ、あの三戸さんでしたっけ。
大山
三戸政和さんの本ですね。はい。
私はちなみに昔から彼とは友人なんですけどね。
鷹野
そうなんですね。
大山
県会議員時代から知ってますので。
鷹野
何となく、フェイスブックでやり取りしてたのは、ちょっと見てます。
大山
まさかね、ああいうのを書くとは思わなかったんですけど、彼が。
やっぱりひとつの切っ掛けになったのかな。
今、彼の本ていうのは十五万部近く売れてると思うんですね。
先日、改訂編でね、第二弾が出て。
鷹野
私もポチってやりましたよ。
大山
これ、良いとか悪いとかじゃなくて、つまりそういうものに関心を持つ人が少なくとも十五万人いる。本を買った人だけでも。
本を買わなかった人とか立ち読みした人なんかは、多分その5倍10倍は絶対居る。
鷹野
確かにそうでしょうね。
大山
いると思いますね。
鷹野
私もアドバイザーで「Batonz」さんを通じてお手伝いとかさせて頂いてますけど、去年のそうですね、秋ぐらいから、恐らくその影響だと思われる、買い手の人達からのアプローチみたいな事が、結構ありますね。
大山
多分、そうとうご苦労されたと思いますね。
鷹野
はい、そうですね。。。
元々、前身のサービス「アンドビズ」は「日本M&Aセンター」でやってたわけじゃないですか。
去年、分社化したわけですけれども、その経緯を教えていただけますか?
大山
結局こう、違うものだと思うようになったんですね。
確かに私、M&Aの専門家としてずっと、中小企業のM&Aに関わってきました。
SoftBankの孫さんがイギリスの大きな会社を何兆円で買うのもM&Aだし、或いはそこら辺のラーメン屋さんが誰かぎっくり腰で「誰かやんねぇかなあ」って引き継ぐのもM&A。
「こんな馬鹿な事はない」と普通に考えたらない。普通に考えたら、全く違うものを我々は同じ呼び方をしているんですね。しかも、英語で呼んでいるんですね。
英語は違うんです。正確に言うと。でも訳語が無いんです。日本語で。
本来は違うものを、ひとつの会社でやったら、やっぱりこれはおかしくなる、かなり。
この小さなM&Aをなんて呼ぶか、ってのを実はこう、皆悩んでて、お国はなんかこうね「事業引継ぎ」とかね、或いは「第三者への事業承継」とかね、或いは「スモールM&A」とか「個人型M&A」とか、色んな名前で呼んでるけど、未だに決定打が無い。
鷹野
そうですね、無いですね。
大山
だけども、違うものなんですよ、元々は。
だから、大きなM&Aと小さなM&Aとは、違うやり方をしなきゃいけないし。
当然、違うやり方をするって事は、違う人が違う会社でやらなければ、上手くいかないだろうな、という風に思うようになったんですね。
鷹野
それで、別会社でスタートアップみたいな形でやろうという事ですね。
ありがとうございます。
今、新しくこう「Batonz」を10月にリリースして、色んなご苦労とかあったと思うんですけれども、何かそういうお話聞く事できますか?
大山
苦労ばっかりです。
先程の話じゃないですけども、今、会社を例えば譲りたい人もそうだし、買いたい人もそうですけど、昔とこう感覚が違うんですよ。
「M&Aするぞ!」って、色々気構えてくる人じゃなくて、どっちかっていうと「何かやってみたい」とか、或いは最近跡取りがいないような話が増えてきて、小さな商店だけど「まあねぇ、やめるの勿体無いから誰かやってくんないかなあ」みたいな、物凄くこうノリが軽い。
ノリが軽いというのは、すっごい良い事なんですが、その分だけですね、専門家じゃないんですよ、皆、素人ばっかりに変わるんですよ。
我々、実は専門家と言っても、売り手さんも買い手さんも、ある種の覚悟を持った、ある種の専門家だった。かつては。M&A世界って。ところがそこに、素人がどーんと来ちゃった。
だから、何も分からない人達が事故を起こさないように、或いは彼らが分かるように本当に懇切丁寧に安心してできるようにしてあげなきゃいけないんですよ。
ここが、一番苦労しますね、やっぱり。
鷹野
それはもう常に、改善改善をずっとやり続ける事ですかね。
大山
本当に一週間に一回くらいずつ色んなアップデートをしないといけないし。
結局、ネットマッチングとは言うんですが、そういう細かい仕組みが全部違う。
結局、細かいアドバイス、或いは安全を確保する為の確認とか、そういうものってのは、実は人間がやってあげなくちゃいけない。
鷹野
ああ、やっぱそうなりますよね、やっぱり。
大山
だから、ネットの裏っかわには二十人くらいの人間が動いていて、一所懸命色んな事をやってる。
鷹野
カスタマーの皆さん達ですか?
大山
そうですね。
例えば、カスタマーセンターの電話を受ける人が居たり、或いは現場に行って実際の会社を売りたいという人に面談を直接して、色々話を聞いて、中身を精査して、ネットにアップする人が居たり。
鷹野
ああ、そうですよね。
大山
或いは、会社を買いたいという人に「こうするんですよ」と色々教えてあげて、実際の交渉の「次はこうする」というようなアドバイスをし、時には法律的な相談をするような人も必要ですよね。
これはネットの、例えば、ネットマッチングと言ってもですね、例えばなんかこう、中古品を売ったり買ったりするものとは違うんですね。
鷹野
そうですね、物ではないですね。
大山
そうですね。会社っていうのは「人」ですね。
鷹野
実際、今その「Batonz」になってから、前は必ずアドバイザーがつく、って言ってたじゃないですか。今は、直接登録、直接買いも、直接直接やってるようになってるじゃないですか。
この秋口からリリースして、直接直接アドバイザー無しの件の成約ってのはあるんですか?
大山
どちらか一方がついたケース、ってのは勿論ありますが、両方共完全ゼロってのは今の所無いですね。
鷹野
今の所、それは無いんですね、やっぱり。
大山
そうですね、これはやっぱり将来に向けてそういう道は通してあるんですが、私は今はやっては駄目だと思うんですよね。
つまり、こう例えば、不動産を50件くらい買ってある人がいれば、多分普通の不動産屋さんよりも詳しいと思うんですよ。
そういう人は、正直言っちゃえば、不動産屋さんとか要らないですよね、全く。
或いは、弁護士とかの人で「あ、俺より詳しい」という人がいたら、契約書とか作るのに自分でできますね。
だけど、一般の人達はM&Aに対してそこまで習熟をしていないんです。
だから、1件、2件目というのは、やっぱり自分自身も勉強なのね。
絶対にこうきちんと専門家のアドバイスを受けるべき。
これが、「シリアルアントレプレナー」みたいに、何度も会社を譲ったりですね。
何社も会社を買う人、って確かに居るんですよ。
そういう人達の立場の為に、将来的にそういう道も残してあるんですよ。
鷹野
M&Aネクストをご視聴いただきましてありがとうございます。
もしも、今日の動画がおもしろかったなと思えば、チャンネル登録をお願いします。
ありがとうございました。