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M&Aで知っておきたい3つのパターン!




M&Aで知っておきたい3つのパターン」(2018/12/28 に公開)

M&Aで知っておきたい3つのパターン!




みなさんおはようございます。M&Aネクストの鷹野です。今日はM&Aの3つの種類についてお話したいと思います。正確に分けると、3つに分けるということができるわけじゃないんですが、私たちはわかりやすくするために3つに分類させていただいています。

 

事業承継型M&A

まず1つは、私たちM&Aネクストが携わっている、事業承継型のM&A。事業承継型のM&Aというのは、基本的に今、経営者さんがいらっしゃって、後継者がいないと。後継者がいないから会社をお譲りする。これが事業承継型ですね。なぜ後継者がいないかというと、これにはいろんな事情がありますね。そもそもお子さんがいらっしゃらないだとか。お子さんはいらっしゃっても、東京のほうで有名な大企業に勤めてて、今さら実家のほうに、会社を継ぐとかそういう気持ちがないとか。何かしらの理由で後継者がいないというかたちが、事業承継型というふうに呼んでいます

事業再生型M&A

そしてもうひとつが、事業再生型のM&A。これも程度があるんですけども、比較的事業の調子がよろしくない、あまりよろしくないので事業を売却するというのを、事業再生型のM&Aというふうに呼ばせていただいています。これもすごく状況はまちまちで、このまま放っておくとあと1週間後には、今月の月末の支払いができないと。このままいくと倒産ですという状況もあります。なかにはそんなに倒産というほどではないんだけども、ここ数年事業が赤字が続いてきているよと。新たに何か手立てがないよというところで、本当は通常であれば、私たちがお手伝いしていれば、例えば銀行さんの返済がきつければリスケをするようなこととか、銀行と条件を交渉するっていうことができるんですけども、なかなかそこまでできていない方もいて。この事業再生型はすごく幅が広いんですけども、今ちょっと事業が調子が悪い、このままちょっと先行きが不安だというかたちでお譲りすることを考えていく。これを事業再生型というふうに呼ばせてもらっています。

 

バイアウト型M&A

もうひとつはバイアウト型というふうに呼ばせていただいているんですけども、特にスタートアップ、ベンチャー企業のM&Aに多いんですけども、ベンチャー企業なので社長さんも若い方が多いですね。30代、40代ぐらいの社長さんで、後継者がいないという状況ではなくて、ある程度会社の価値を高めて、大きな企業、自分の会社をもっと強化してくれる会社にお譲りするっていう方がいらっしゃいます。これをバイアウト型というふうに呼ばせていただいています。

 

明確に定義があって3分類に分けるっていうかたちではなかったりもしますし、例えば事業承継型と事業再生型のように、重複している場合もあります。なので、1つの目安として、3分類に分けさせていただいています。中小企業のM&Aの場合は、だいたいこの3分類に分かれるかなというふうに私は考えています。

 

ただ、大企業の場合はここにプラスして、経営の合理化のために一部の事業を売却するなんてこともありますね。世の中を賑わすようなM&A、日経新聞とか、メディアで取り上げられるようなようなM&Aはそういうことが多いかもしれないですね。どこどこ部門をあそこの会社に売却しましたみたいなふうに。みなさんが目にするM&Aというのは、そういう大企業のM&Aのほうが多いかもしれません。

ただ、実際には私たち中小企業のM&Aでいうと、特に問題になっていくのは事業承継というのが多いかなというふうに思います。実際私のもとに相談にくるのは、本当に先ほどの3分類のなかの、3つそれぞれ3分の1ぐらいですかね。

特に多いのは、最近は事業再生型の、事業の調子がよくないよというかたちでご相談にいらっしゃる方も非常に多いかなというふうに思います。

 

M&Aの種類についてのまとめ

もしもみなさんの周りにもM&Aを考える方がいらっしゃれば、どういうかたちなのかなというところは、1つ目安として持っていただければいいかなと。

大事なのは事業再生型。事業がちょっと調子よくないという方はなるべく早い段階で専門家に相談するほうがいいです。私たちのところに相談しに来る段階では、もうかなり人間で言ったら外科手術が必要とか、そういう状況の方って結構いらっしゃいます。

なんでここまで何もしなかったかなって思うこともよくあるんです。事業が調子よくないと、このままいくと廃業か倒産かというかたちになっていくのであれば、早い段階で相談していただければ、いろいろな手立てがあるんですよね。

銀行さんと交渉するとか、取引先とどうこうするとか、新たな資金調達を考えるとか、いろいろな方法があると思います。

本当に大切なのは、事業再生型の方は早めに。事業承継型の方は、事業を引き継いでいくかたちなので、引き継ぎの期間も合わせると3年から5年ぐらいはみておかなければいけないので、こちらも早めにやったほうがいいと。参考にしていただければと思います。本日もご視聴いただき、ありがとうございます。

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鷹野 将和(株式会社八事財産コンサルティング 執行役員)

「グレートM&Aを増やす!」をミッションに、事業承継M&Aのアドバイザリー業務に従事。 「M&Aユーチューバー/タカノ」として、YouTubeを活用してM&A情報を提供している。

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